居酒屋の御年賀
なじみの大衆酒場は混雑していた。
一人ならたいがいはカウンターの隅になんとか収まるのだが何といっても金曜日(1月10日)。座ろうとしたら「相席でもいいですか」と店の人。もちろんこっちはかまわない。
で、四人掛けテーブルに二人のオヤジが座ることに。常連なのだろうが、つまらなそうに煙をくゆらせている。とても話しかけようという気にはならない。大瓶発注とともに文庫本を開いたこっちをみて、相手オヤジも同じことを思ったことだろう。
発注が似ていた。煮物に刺身。ビールスタートの日本酒。もう少しにこやかにしていればひょっとして話は弾んだかもしれない。だがこの店は一人で来るのがいい。周囲のガヤガヤをBGMにしてボヤっとテレビを見たり、本を読んだり。話しかけられれば応じるし、無理に話しかけることはしない。
そんな一人でも楽しめる店を仕事始めの週に二件訪問。
勘定を済ませると、お年賀の手ぬぐいをいただいた。ひとつは「大衆酒場」もうひとつには「仲町名物」とある。どちらもけっこう通っているが正月明けすぐに行ったのは初めてなのでお年賀も初めて。ご常連の多くは名前を呼ばれているが、名乗ったことがないので呼ばれない。
「お客さ~ん」
大衆酒場は勘定が終わって店を出て歩いている時に追っかけてきて渡してくれた。今年はいい年になりそうだ。

0 件のコメント:
コメントを投稿