【書籍】残念な名言集 真山知幸著
ゲーテ:わたしはもう何の役にも立ちません
劇作家、小説家、科学者、哲学者、政治家としても活躍。34歳の時に夫人にあてた手紙で「わたしはもう何の役にも立ちません」と書いたという。書籍によれば、いろいろな「偉人」たちが「残念な」言葉を残しているが圧倒的に家族や知人にあてた手紙が多い。手紙は心情吐露の場だったのだろう。作品には表現しづらいから当然と言えば当然か。
残念感満載 |
石川啄木が仮病を使って会社を休んでいたとか、ナイチンゲールに自殺願望があったとか、ゴッホは、「今日もまた、仕事でつらい一日だった」などと、山谷ブルースの様な事を言っているとか。
明治大正あたりの人物ならまだしも、紀元前552年頃~紀元前479年の孔子も登場している。「もう筏にのって海外にでも行こうか」と、論語に書いてあるらしい。論語といえば「少年老い易く学成り難し」だが本当だろうか。
著者、真山知幸サンがラジオ番組FUTURESCAPE(FM Yokohama)に出ていて、それぞれ偉人の言葉を拾うのに苦労したハナシをしていた。書籍として出版する以上、いい加減では困る。でもそんな本があるおかげで、偉人が少し身近に感じられる。
「何もする気がない」
石川啄木(1886~1912)は会社員としてはダメダメだったそうで、親近感を覚える。そのあたりだけは、自分にも「偉人要素」は確実にある。