2020年6月24日水曜日

誰が呼んだか三大煮込み


居酒屋探訪家の太田和彦さんの著書『居酒屋大全』によると、東京三大モツ煮込みは、森下「山利喜」、千住「大はし」、月島「岸田屋」。さらに東京五大モツ煮込みとなると、これに立石「宇ち多゛」と門前仲町「大坂屋」が加わる、と言う。
「東京五大煮込み 個性が炸裂する煮込みの名店はしご!」より

太田サンの著書は自分では確認していないが上記のような掲載が複数あるのできっとそうなのだろう。昨日その一角、岸田屋にお邪魔した。コロナ在宅勤務中、珍しく出社日で、早めに上がることもできたし、同僚の転職壮行もしたかった。彼はこのコロナさなかに社を移った。決して若くはないが天職を求めての果敢なアクションに感嘆する。
さんざん現職にモンクを垂れている自分にはとてもできそうもない。

その岸田屋は二回目の訪問だ。夏至を迎えたばかりで日は長く、午後六時から店前の椅子にかけて入店を待つ。暑くなく夕方の心地よい風と、向かいの店の焼鳥屋の煙が混ざり、それだけで幸せな気分になれる。前述の「五大」の中では、山利喜、大坂屋に行ったことがあるので五分の三、60%は制覇したことになる。「宇ち多゛」はあまりの列に断念した経緯がある。

そう、岸田屋には一つだけ難がある。店自体の問題ではないのだが、大衆酒場でありながら客の回転が悪い。二度の訪店で、「次」というところで三十分以上待つことになった。オープン時刻に客が入り、満席になった直後、というわけではない。

みなそれぞれ好きな店の定義はあろう。
     「看板メニュー」がある
     たたずまい
    
この三つを挙げたい。①はその店で必ず食べたいと思う一品があるかどうか。値段は関係ない。②はファサードすなわち店構え。古ければ良いというわけでもなくポイントは清潔感か。③も店全体を構成する重要なファクターだ。岸田屋の難は、発注無しの長居客が多いように見える。魚三酒場のように勘定による「強制終了」もどうかとは思うが、一通り飲んで食べ終えればそこはすっと自分で勘定をすませて立ち上がるのが「大人の流儀」だ。伊集院サンにも書いてもらいたい。

煮込みのイチオシ

訪店三店における煮込みの好みの順位は①大坂屋、②岸田屋、③山利喜。
人の好みなど聞いても仕方がない?

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