イヤホンが聞こえなくなった。
そんなに安物を買ったつもりもないし、二年経ってもいない。「ガリ」とも言わず左右聞こえなくなった。非常にアタマにくる。これほどシンプルなものだが保証は一年ついている。ついているが、一年と少し経つと壊れるように作るのもまた技術なのか。
やはり安物だったのか |
全てが安っぽく見えてくる。これは年を取ったから昔のものは頑丈でよかったなどという懐古主義ではない。三十年前の家電だって壊れるものは壊れた。だが修理がきいた。さすがにイヤホンの修理をしたことはないが、四十年前、イヤホンごときが断線することはなかった。
覚えているなかで、例えばコンセントのプラグなどはよく直した覚えがある。ねじ回しで開けて線を確認、切れていればつなぐことができたからだ。今のプラグは樹脂で一体化されているのでそもそも分解はできない。(そういう意味では断線も滅多なことにはしない)
パソコンは今でこそ一人一台、複数台を駆使している人もいよう。だがいろいろな「不具合」は起こる。当初は数千円、いや数万円するようなソフトなどもパソコンとの「相性が悪い」という一言で片づけられていた。ハードの不具合はさらに目も当てられない。何台目かで、安さにひかれ、D社のパソコンを買ったがハードも、カスタマーセンターも何もかも、ことごとく期待を裏切られた。自分で言うのもなんだが、無理難題を要求したのではない。思い出すだけで今でも腹が立つ。
聞こえなくなったイヤホンだが、よく見ればメーカー名などどこにも書いていない。とんでもない安物だったのだろうか。