幸せを感じる物質は大きくは3つあるそうだ。そして上から順に感じるのがよいらしい。たしかにセロトニンの「ささやかな」幸せに比べると、ドーパミンは、一攫千金や極めて大きな成功による「高揚感」がメインのようだ。これが通り過ぎた後の穴を埋めるように麻薬中毒になったりするであろうことは、想像できる。
さっそく「朝散歩」をはじめてみた |
【セロトニン】
「やすらぎ」「癒し」「気分」の幸福感。
今日は天気が良くて清々しいなという健康的な幸せ。
To Do:朝散歩、瞑想、睡眠、腹式呼吸、笑顔
【オキシトシン】
「つながり」の幸福感。
スキンシップ、コミュニケーション、人とのつながり、愛情、交流や「ありがとう」と言う感謝の念による幸せ。
To Do:安定した人間関係、スキンシップ、コミュニケーション、親切、社会貢献、ボランティア活動
【ドーパミン】
「やる気」による幸福感。
目標達成時に分泌される「成功」の幸せ。
優勝、大金入手、達成感、高揚感。
To Do:金を稼ぐ、社会的成功、スポーツや大会での活躍、優勝、目標設定と達成、運動、笑顔、瞑想
そして筆者、樺沢サンが巻末に掲げる7つのエッセンス。
①
「それでいい」を口ぐせにする→自己否定から自己肯定へ。やれることをやれる範囲で実行する。
②
「今」にフォーカスして生きる→「今日」やるべきことを、「今日」やっていく。小さなtodoの積み重ね。
③
自分で決めて「自分の人生」を生きる→自分の考えや気持ちを言葉や文章で伝える習慣、アウトプットの習慣をつける。
④
自分を大切にして生きる→自分と家族。仕事はあとで。健康。
⑤
自分から心を開き「相談」をする
⑥
必ず「動きながら」考える→小さなtodoの積み重ね
⑦
毎日を「ポジティブ」に締めくくる→一日の最後に「楽しいこと」「よかったこと」に注目する。三行ポジティブ日記。
精神科医がその経験を通じて煎じ詰めたエッセンスなので、ヘンだと思う項はないし、実行できれば幸せになれそうだ。前項でも書いたが、筆者が提唱する「運動を週150分」、「睡眠を7時間以上」、「朝散歩を15~30分」のうち、朝散歩を始めた。それと自身が以前受けたカウンセラーに勧めてもらった「ジャーナリング」。日記と言う形で実行している。これはこの本で言うと、エッセンスの7番目ポジティブ日記に当たるかもしれない。ただ、いまだにポジティブに締めくくれる日は極めて少ない。
常々思うが、そうできない環境にある人が悩み苦しみ、もがくのだ。そしてそれに対する自分の解は「時間」と言う結論が出ている。本に書いてあることを実行してみるのはもちろんいい。快復が早まるかもしれない。いろんなTo Doを実行できない普通の人は、じっくり時間をかけて浮かび上がるのを待つしかないのだ。
そのかわり「時間は裏切らない」というもう一つの結論も出ている。