もうすぐ会社員生活も終わろうかというのに、いまだにこの7月21日は特別感がある。そう、夏休みなのだ、今日から8月31日までは。
子供の頃からそういうカレンダーなのだから仕方がない。完全に刷り込まれている。
だが実際にはその期間が夏休みだったのは小中高であって、大学はさらにとんでもない長期の休みがある。だからこそアメリカひとり旅とかできたわけだが。
会社に入ってからは夏休み、冬休み、春休みもない。カレンダーの赤い日をひたすら待ち望んだ。しかも社会人になった当時(1987年)は半ドン、土曜も昼までは働いていた。
7月21日から8月31日の夏休みはとっくに「卒業」したのだ。それでもなお、この期間は何となく「休み」っぽい気分になるのだ。(どんだけ働いてねーんだよ)
普通はやるよな、宿題 |
そう、そこで夏休みと言えば宿題だ。
宿題は実に罪作りだ。俺が算数を嫌いになったのは明快で、小学校3年次の「新算数」という簡単な計算問題の分厚い宿題だった。毎日数ページこなしていけば、難なく終わる2センチくらいのそれは、夏真っ盛りの8月最終週に日焼けもせず青白い表紙で俺に迫ってきた。
今思えば簡単な計算だ。量をこなして計算の苦手意識を無くすという類の練習帳だった。だが塊で立ちはだかれると、手も足も出なかった。泣きながら、そして親に怒られながらやったことを思い出す。(たぶん最後まではできなかったと思う)
そんなで計算が好きになるはずがない。
微分積分、証明問題ができなくても、今こうして生きていけるが、計算を甘く見ていたのは痛手だ。逆にそれさえきちんとやっておけばよかったと、心底思う。
思うけれど、やっぱり今日から気分は夏休み!