年に1度、健康診断を受ける。会社の規定となっていて、業務時間にカウントされるし交通費もでる。明日はそれに午後休みをくっつけて、のんびりしようという算段だ。
バリウム検査を胃カメラに替えて久しいが物理的な苦痛はそう変わらない。バリウムは、あの白いのっぺりした液体を飲む苦痛、胃カメラはマウスピースをしながらあの管を挿入され、「おえっちょ」となる苦痛、どちらも虐待に等しい。
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| こんな甘いもんじゃない |
この二者択一で胃カメラを選ぶようになったのは、検査後の飲食の制限がないことだ。ビールもすぐに飲める。(飲まないが)
知人が「情けないハナシ」として教えてくれたのは、胃カメラの最中に苦しみのあまり、背中をさすってくれたベテラン看護士の、なぜか手を握り締めてしまったという一件だった。冷静な彼がそこまでの状況に陥るとは、恐るべし、胃カメラ。
翻って、一昨年の自分の胃カメラ検査。リクエストはしていないが背中をさすってもらった看護士の目元は完全に浅尾美和サンだった。マスク着用だったのが余計にそう思わせたのかもしれない。初めて「行く気」になって同じ医療機関で臨んだ昨年はしかしながら、彼女はいなかった。
健康診断は肉体的な難行苦行だが、心理的にもよろしくない。
年を重ねるにつれ、不具合箇所はいやでも増えてくる。その数値を検査間際になって少しでも良くしようと無駄なことをする。急にそば茶を飲み始めるとか、突然運動をしてみるとか、いつもの酒を少し控えるとか。小手先で変わる数値はほとんどないらしい。言うではないか。「ありのまま自分」「本当の自分」と。本当の自分を探す旅に出る人までいるというからオソロシイ。探さなくてもそこにいるじゃないか。
ということで、健診前夜にいつも通りビールスタートで白ワインをいただき、ごちそうさま、という宴で明日に挑む。これでいいのだ。

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