作曲家のことも、楽曲のことも、何も知らないが、外付けハードディスクにいつしか保存されていた、たった3分のこの曲があまりにまとわりつく。はねのけようとも思わないし、むしろその甘美な旋律の奈落の底に飛び込む。
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| オーケストラ演奏は美しすぎる |
ちょいと調べると、ゴッドファーザーパートⅢのラストシーンで使われているようだ。こちらも、ゴッドファーザーは知っているがパートⅢと言われても覚えはない。少なくともこの曲が使われていたことは。
好きな曲の要素は何だろう。
旋律の好み、リズムの強弱や種類、歌詞の世界、レコード・CDジャケットの色彩や構図、聞いた時期・年代、演奏したことがある、弾きやすい、コンサートを見に行った、好きな人が好きだった、強烈な思い出や印象とともにある、など動機は様々だ。
ハードディスクに入っていた曲をランダム再生によって見つけたという、ひょんなことから出会った曲だが、没入するという意味でかなり上位に来る。
Bill Evans TrioのConsecrationの一曲目、You And The Night And The Music、Pat Metheny
GroupのPhase Danceなどは今も「聞くぞ」という態勢に入ってから聞かないと失礼な気がする。他の曲もそうなのだろうけれど。
作曲家や演奏家はそれぞれ、編み出した曲、実演する自身に酔うのだろうが、鑑賞者は浸るしかない。そうか、浸るというのは没入か。絶対値は同じかもしれない。そう考えると、懸命に聞くという行為はまさしく「鑑賞家」ともいえるかもしれない。
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| 鑑賞する時の絶対値は同じ? |
まあどうでもいい。ビルエバンスの切ない演奏も、KISSのデトロイトロックシティも、自分の中の鑑賞力の絶対値は等しい。
いやいや、「カヴァレリア・ルスティカーナ」間奏曲の美しさについて熱弁しなければいけなかったのだが。


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