2020年5月8日金曜日

目がゴロゴロする、このCDは。


目がゴロゴロする。

2014年に涙腺偽腫瘍を患った時は知らず知らずのうちに目が腫れてきた。最初はものもらいと思っていたがどうも違う。腫れが引かず視野がどうにも狭くなってきたところで眼科にいったら「大きな病院に行って」と言われた。

SUPER TAKANAKA LIVE!

今日のゴロゴロはそうではなくて、在宅大型連休明け、木曜、金曜の仕事を終え、さらに夕食を済ませた後にしたたかに酔ってから聞いたCDで「ゴロゴロ」した。正確にはゴロゴロではなく「うるうる」。少し恥ずかしいけれども、ぼろぼろきた。
なぜ?
それはグレーだった高校生活に彩をくれたCDを聴いたからだ。CDそのものと言うよりは、収められているREADY FLYという曲を仲間と演奏した時のことが思い出されたからだ。

同級生でプロ級のギター少年、シノザキクンがいた。近所に住んでいたので彼は週末ギターを抱えて遊びに来た。嬉しかった珠玉のひとときだ。この話は、久々にスティービー・ワンダーを聞いてみるに記した。

そう、目がゴロゴロするハナシだ。
高校と言えば文化祭、文化祭と言えばバンド、バンドと言えば当時はタカナカが流行っていた。ただし、フュージョンという分野はテクニックがいる。歌謡曲(当時はJpopなどというしゃれた言葉はなかった)バンドや、がなっているロックバンドとは一線を画し、ある種大人の、聴かせるプレイが必須だ。彼はそんな欲求に答えるには十分余りある技を持っていた。後から聞いた話だが中学時代から「鳴らしていた」らしい。

文化祭で一つのバンドが20分の持ち時間、130秒のイントロ~Cherry BlossomDISCO”B”READY TO FLYを緊張しながらも楽しんだ。ステージ直前にシノザキクンが、途中でギターを演奏しながらいろいろなポーズをとる提案をしてくれたが、こちらにその余裕は全くなく、断ってしまったことが悔やまれる。

ギター演奏がメインのバンドなのでヴォーカルはいない。松田聖子のチェリーブラッサムもインストルメンタル版だ。READY TO FLYという9分近くある曲の最後のほうでは俺の高校生活も終わったと思いながら、「この瞬間が終わらないでくれ!」と切に、祈るような気持ちでベースを弾いていた。

「思い出は美しすぎて」という八神純子の曲がある。歌詞は忘れたがそんな感じだ。実は、カセットテープに録音した当時の音源をデータにして持っている。彼のギター以外は今聞けば「ガタガタ」だ。その後プロになった彼は当時、がっかりしていたに違いない。

でもしかし、だ。
人間の脳は、そんなボロボロ演奏を聴いていても原曲のパーフェクトなプロの演奏や当時はひどいとは思っていなかった「サイコー」な気分まで見事に補正し、鮮やかに蘇らせてくれる。

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