ちょっとした部屋の模様替え---配置を変えただけなのだが---をして小さなスピーカーの位置を変えスティーリーダンのガウチョを聞いてみる。
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| 「漂う」感じがたまらない |
レコードで持っていたが実はCDでは持っていなかったアルバムだ。
Babylon sisters
Hey nineteen
Glamour profession
Gaucho
Time out of mind
My rival
Third world man
ドラムスがスティーブガッドだったり、パティオースティンやマイケルマクドナルドがバックアップボーカルだったり。全体的に「漂う」雰囲気のアルバムだと思っている。今もほとんどBGMとして聞いているので歌詞をきちんと読んだこともないし、ギターでなぞってみることもない。そもそもコード進行が「耳コピ」では全く歯が立たない。
アルバムが発売された1980年は、全く空っぽの高2だ。K又君と気が合ったのは覚えているが、それ以外本当に記憶が欠落している期間と言える。高1の時、3階教室からよく見えた相模湾と大島・利島は、階がひとつ低くなり眺めが悪くなった。さびれた観光ホテルの跡地に建てられた県立高校はそれでも海沿いを江ノ電が走り、暴走族も走る一等地だった。
「高校時代は1年休んで留学する」と勝手に描いていたプランが、父の死でいとも簡単に崩れたあとは、自分の中に何も残っていなかった。リカバリープランを考えられず、そもそも親頼みだったところが、今思えば幼稚としか言いようがない。結局そのまま高3を経て浪人へ突入していくだけだった。
それでも3年次に、後にプロギタリストになったS崎がうちに遊びに来てギターを弾いてくれたり、セッションの真似事をさせてもらったりしたのは本当に嬉しかった。一昨年、英会話学校のおばちゃん先生に「灰色でスタートした高校時代の黄金の思い出」の話をしたとき、「たとえひとつでもそんなに楽しかった瞬間を、今話せるのはすばらしいこと」と英語で言ってくれた(たぶん)。
そうかもしれない。
ガウチョを聞いて、そんなことを感じた。

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