2020年3月27日金曜日

西暦121年と2020年の悩み


西暦121年と2020年の悩み

「変化しないものは役に立たない」
「思い込みを放り出せ」

イノベーションを語らない経営者はいないし、その文字を見ない日もない。
現状や過去の成功体験に縛られていてはダメだ、変化を恐れるな。

マネジメント何とかセミナーで聞くようなハナシがてんこ盛りに綴られている。
16代ローマ皇帝、マルクス・アウレリウス(121- 180)が自身の内面に向かいながらその折々の思索や内省の言葉を日記のように書きとめたものが「自省録」だという。


皇帝なのだから公務に忙殺されていたはずだ。その自省も生々しい。そして、その「お悩み」は実に人間くさい。自分自身を鼓舞したり、自らとの対話を通じてセルフカウンセリングをしたりしている。

「しっかりするんだ、自分!」と自分を奮い立たせながらも、自らの中にあった「思い込みを放り出す」ことでトラブルから解放されたとしている。皇帝として責務を果たすために、「避けなければならないこと」として、「不注意な行動、混乱した会話、ふらついた考え、内にこもった魂、感情むき出しの魂、余裕がないほど多忙な生活」を挙げている。ブレたらいかんということだ。Big Tomorrowを読みすぎた青年のような印象さえする。職務を誠実にこなしていたに違いない。

マルクス・アウレリウス


どの言葉をとっても2020年の今、全く違和感がない。2000年近く前から人間の思考、営みは同じだということがわかる。ゴータマ・シッダールタやアルフレッド・アドラーの悟りや心理学もみんなマルクス・アウレリウスのパクリだ。
ではアウレリウスは誰をパクったのだろう。ソクラテスか、プラトンか。

「本人に気づかせてあげればいい」という項では、腋臭と口臭に触れられていて、笑える。今のような「みだしなみ」という概念もあったのだろうか。それらがひどい人には「理性を使ってその人に気づかせてあげたらいい」という優しいアドバイスを皇帝はしている。

0 件のコメント:

コメントを投稿

1丁目のバーガーキング

前回ハンバーガーを食べたのは、 2019 年 2 月、サンディエゴの Burger Lounge だ。滅多に食べないこと、そして滅多に行かないアメリカで食べたのでよく覚えている。彼の地に住む中学時代の同級生が連れていってくれた。アメリカーンな美味しいものだった。 最寄り駅にバーガ...